整体とカイロプラクティックは、どちらも手技を用いて体のバランスを整えるため、同じような印象を持たれがちです。しかし、習得する理論やアプローチには違いがあります。この記事では、これから整体やカイロプラクティックの技術を学びたい、プロの施術家を目指したいという方に向けて、その違いを詳しく解説します。
「整体」は、主に東洋医学の考え方をベースとしており、日本古来の術式や中国由来の理論を組み合わせたものが多く見られます。整体には多種多様な流派があるため、厳密な定義は一つではありません。学習内容も「日本武術を起源とするもの」「伝統的な東洋医学に基づく手技」「電気機器を併用した手法」など多岐にわたります。
主な目的は、骨格の歪みや筋肉の強張りにアプローチし、体のバランスを整えることです。将来的なキャリアとしては、「リラクゼーション・癒やし」を提供したい方から、「体の不調をメンテナンスするコンディショニング」を目指す方まで、幅広い選択肢があります。
「カイロプラクティック」は、西洋医学的な解剖学や生理学を基礎とし、アメリカで発祥した手技療法です。現代医学と同様の視点で身体を捉え、科学的なアプローチを重視します。
具体的には、背骨や骨盤を調整(アジャスト)することで、神経のはたらきを健やかな状態に近づけ、身体が本来持っている機能の回復をサポートします。 日本では民間療法の扱いとなりますが、アメリカなど約40か国では法制化されており、WHO(世界保健機関)でも国際的な指針が示されている専門性の高い技術です。
プロを目指す上で理解しておきたいのが、アプローチの視点です。
●整体の視点: 体の歪みが出ている部位や、関連する筋肉へ直接アプローチし、全体のバランスを整えます。
●カイロプラクティックの視点: 体の歪みの根本原因を「背骨(脊椎)」と「神経系」の関係性に見出し、骨格を調整することで全身の機能を整えます。
どちらも、健やかな体づくりをサポートし、再発しにくい体づくりを目指す点では共通していますが、カイロプラクティックはより脊椎や神経学的な知識が求められるのが特徴です。また、専用のカイロプラクティックベッドを使用することで、施術効率を高め、施術者・お客様双方の負担を軽減する手法も多く学べます。
施術家として学ぶ際、どちらの考え方を軸にするかによって学習内容が変わります。
「整骨院」で保険適用の施術を行うには、柔道整復師という国家資格が必要です。骨折・脱臼・捻挫・打撲などの急性の外傷に対する処置を専門的に学びます。
骨・関節・筋肉などの疾患を医学的に診断・治療する診療科です。レントゲン撮影、投薬、手術などの「医療行為」は医師のみが行えます。
骨格の歪みからくる慢性的な不調や、姿勢改善、スポーツパフォーマンスの向上などに適した技術です。医学的な知識(解剖学等)を深く学び、「科学的な根拠を持って体の軸を整えたい」という方に適しています。
リラクゼーションや、筋肉の強張りをほぐすことで日々の健康を支える技術です。「癒やしを提供したい」「幅広い手技を組み合わせて自分なりのスタイルを築きたい」という方に選ばれています。
整体は、東洋の知恵と多様な手技でリラクゼーションや身体調整を行います。対してカイロプラクティックは、西洋医学的な理論に基づき、背骨や骨盤から神経系を整えるアプローチです。
自分がどのような理論を学び、どのようにお客様の健康を支えたいかに合わせて、最適な学びの道を選びましょう。

| 開校時間 | 平⽇・⼟⽇祝とも、10:30~21:30 |
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| 開校時間 | 平日、土日祝とも10:00〜22:00 |
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| 開校時間 | 平日13:00~19:00 土日10:00~17:00 |
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※選定基準
①Googleで「整体スクール 東京」と検索して表示された、整体が学べる会社の公式サイト29校分すべてを調査。(2023年9月13日調査時点/所在地が東京ではない、整体スクールではないものは除外。)
②入学を随時受け付けている、平日・土日問わず通学可能と公式サイトに明記されているスクール3校を選定。
└東京リエイチ整体アカデミー:3校のうち、唯一「専属の就職コンサルタントがつく」
└東京MTC学院:3校のうち、最も「カリキュラム数が多い」(東京リエイチ整体アカデミー:19、東京MTC学院:21、メディカル整体学院:4)
└メディカル整体学院:3校のうち、唯一「集客サポートを行っている」