
※2012年12月時点
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整体師の職種の中でも注目を集めているスポーツ整体師についての情報を集めました。
スポーツ整体師とは、激しい運動によって起こりうる怪我の予防をしたり、スポーツにおいて更に上の結果を出せるようにコンディションを整えたり、スポーツ障害に対応できる知識と技術を持った整体師のことです。
整体師は、骨格が歪んで筋肉に痛みを生じた際に、それを解消することを主な目的とします。
スポーツ整体師は、身体の柔軟性を高めたり、その競技により発生する身体への悪影響を緩和させることが目的です。怪我をしにくく、運動に強い身体を作るためにコンディションを維持することができます。
スポーツトレーナーとして身に付けた様々な知識を利用して、ダイエットや肉体改造など、身体のつくりに関する様々なアドバイスやプランニングも可能です。
整体師と同様、スポーツ整体師に資格は必要ありません。よく似た鍼灸師(鍼と灸を使った医療技術)、あん摩マッサージ指圧師(一般的なマッサージ師)、柔道整復師(日本の伝統医療。骨折、脱臼、打撲、捻挫の治療が行える)などの国家資格とは異なり、独自の技術を使って「スポーツ整体師」を名乗ることも許可されているわけです。
しかし、しっかりと知識と技術を身につけた本職にはとても敵いませんし、収入にもならないので、しかるべき場所で正しい技術、知識を学び、スポーツ整体師としての一歩を歩み始めるのが得策でしょう。
スポーツ整体に関する国家資格は必要ありませんが、実際にスポーツ整体のスキルを身につけるにあたって、資格取得をすることはひとつの目標とすることができるでしょう。こうしたスポーツ整体の職業につきたいと考えた場合に、どのような資格を取得するべきなのでしょうか。
認定資格としても「スポーツ整体」という名前のものはありませんが、下記のような団体にて関連する認定資格があります。
整体などで正確な医学の知識をもち安全な施術をおこない、しっかりしたスキルをもち心も体も癒やすことのできるセラピストの普及を目的としている一般社団法人です。JSTASともよばれる団体で、認定資格としては下記があります。
整体などの技術研究やセミナーを開催しているほか、協会認定の店舗経営をおこなっていたり、協会会員向けの求人募集や就職の斡旋なども対応しています。
整体やリラクゼーションなどの資格認定をおこなっているNPO法人団体です。いくつか資格があるなかで、スポーツ整体に関する資格としては
整体セラピストは1級免許から5級免許とわかれているほかに修士免許があります。目安として4級、5級の免許までは施術の補助、3級以上が症状をみて判断し、施術をおこなえる程度のスキルをもっていることととなります。1級や修士免許では整体院などで責任者として管理、スタッフの指導をおこなえる程度のスキルとなっており、独立開業するのであれば、1級以上と同等のスキルをもっておきたいところです。
協会名の通り、ホリスティック医学の観点で実施されるセラピーの普及を目指す団体です。積極的、そして自律的に病気やケガを防ぐ社会づくりを目指しています。セラピストの育成活動と同時に、個人や企業へのホリスティックセラピー普及活動を実施。たとえば、福利厚生メニューとしての提供やセミナー開催などを行っています。協会とその認定資格の認知が広まることで、資格取得者が活動しやすくなるでしょう。スポーツ整体師として活躍できる資格としては、以下のようなものがあります。
他にも、筋膜リリースセラピストやヨガ・ピラティスインストラクター、セルフストレッチアドバンスインストラクターなど、スポーツ整体師が習得すると活用できる資格がたくさん用意されています。
整体師やセラピストはもちろん、フードやペット、事務系など、幅広い職業の資格・教育訓練を取り扱っている協会です。講座・資格が豊富に用意されています。また、コンサルティングや講演会活動、研修の実施などを通して、認定資格の周知や技術の維持を促進。資格の価値向上に努めています。スポーツ整体師に関連する資格は以下の通りです。
多様化するニーズに対応できるように、多種多様な資格認定をしています。ヨガインストラクター、姿勢改善アドバイザー、スポーツメンタルトレーナーなど、スポーツ整体師の仕事の幅が広がる資格も取り扱っているので、自分に足りないスキル習得に活用できるでしょう。また、心理カウンセリング系の資格もたくさんあります。心理面からのアプローチを取り入れたい整体師にも活用しやすい協会です。
心のケアを中心としたスキルを認定している協会です。心理カウンセラー系の資格はもちろん、リンパケアセラピストなど美容の資格、ハーブやアロマ関連の癒し系資格、占いの資格もあります。スポーツ整体師の役に立ちそうな資格は以下のようなものがありました。
スポーツ整体師の技術そのものを学べる資格はありません。スポーツ整体師の技術をすでに持っている人がスキルの幅を広げるために役立つ協会と言えるでしょう。ヨガの哲学を学ぶ資格や睡眠に関する資格もあります。心からのアプローチに強い協会なので、カウンセリングを取り入れた整体の提供を考えている人が活用しやすいかもしれません。クライアントのニーズに合わせて、教養のひとつとして学んでみたい資格を見つけるのがおすすめです。
「教える力」に特化したスキル習得のための教会です。ボディケアはもちろん、片付けやデザイン、建築、ビジネス、ペット、植物、手芸、食、心理など、様々なジャンルにおけるインストラクター養成をしています。協会認定の資格を取得すると、教えるスキルが一定以上であることを示すことが可能。就職や開業の際に役立ちます。スポーツ整体師がスキル向上の際に役立ちそうな資格は以下のようなものです。
いずれもスポーツ整体師になるための資格ではなく、スキルアップとして取り入れられる資格です。クライアントのセルフケア指導などの役に立つでしょう。
事務スペシャリストなどオフィスワーク系の資格から、睡眠コンサルタント、ガーデニングコンシェルジュ、片付け収納スペシャリストなどの生活に役立つ資格、心理学系資格、食・栄養系資格、美容・健康系資格と認定資格を取り扱っている協会です。資格の数がとても豊富。スポーツ整体師に役立つ資格としては以下のようなものが挙げられます。
他にも超育コンシェルジュやファスティングコンサルタントなど、習得しておくことでクライアントへのアドバイスの幅が広がる資格が多数あります。スマートフォンで受講できるフォーミーが講座を提供しているので、隙間時間を活用してスキルアップできるでしょう。
スポーツ整体師の収入は、年収200~600万円とかなり幅広い状態です。
通常の整体師は、骨格の歪みや、筋肉の緊張をほぐしてコリを解消する療法で収入を得ます。しかし、スポーツ整体師はお客さんが健康になってからも、コンディショニングやダイエットの相談等によって通い続けて貰うことが可能なのです。もちろん、既に健康な方へ対してのアドバイスやトレーニング指導も行えます。
高校、大学のコンディショニングを含めた部活指導や、フィットネス施設でのダイエット指導など、整体院意外の場所でも収入を得ることができます。
つまり、身に付けた様々な知識や技術を利用して、幅広いステージで活躍することができるのです。多岐にわたるニーズを満たしながらリピーターを増やすことができれば、通常の整体師よりも多くの収入を得ることが可能になります。
スポーツ整体師は、アスリートをはじめスポーツをする人の体のメンテナンスを行います。そのため、クライアントとのコミュニケーション力が不可欠です。クライアントが訴える不調を的確に捉えなくてはいけません。人とのコミュニケーションが好きな人は向いているでしょう。
また、スポーツに対する理解も必要です。スポーツ経験がある整体師は向いていると言えます。体への負担のかかり方は、スポーツの種類によって様々です。その種目特有の体の使い方を理解して、施術する必要があります。スポーツ整体師は、特定の種目を専門に活動している人も少なくありません。クライアントが望むパフォーマンスに体の状態を近づけられるかどうかが、スポーツ整体師としての成功・失敗を決めるポイントです。
スポーツ整体師として、就職する職場はさまざまです。どのような職場があるのかをそれぞれご紹介します。
もっともイメージする職場ではないかと思います。顧客に対して体をほぐしたり疲労回復をする職場となり、整骨院とは異なり国家資格を取得する必要がなく開業することも可能です。整体院にもさまざまな種類があり、フィットネスをおこなうことを施術の内容として加えているなどスポーツに関連する整体院もあれば、リラクゼーションサロンに近い整体院もあるので、就職する場合にはその会社の特色も施術内容に大きく関わってきます。指名をとることで給料に影響してくる場合もあるので、いかに顧客をリピートさせるかが重要になってくるでしょう。
整骨院と接骨院は同様の施設となっており、施術は柔道整復師の資格がないと担当することができないものとなっています。しかし整骨院のなかで治療のケアとして整体をおこなっているケースもあり、整体担当者として整体業務をおこなうケースも増えてきているのです。
ほかの職場での経験を積まないと難しいかもしれませんが、スポーツ整体やそのほか整体に関する資格をとるためのスクールの先生という選択肢もあります。自分がスクールや仕事で得てきた知識を、今後活躍するであろう受講者に伝えていく立場となっていきます。整体院では顧客が健康になっていくことに喜びを感じることがあるかと思いますが、学校では生徒が就職後に活躍したり、独立していく姿をみて仕事のやりがいを感じられるでしょう。
インストラクターとしてフィットネス機械を使用する顧客に、どのように鍛えたり健康を心がけていくかということを指導していきます。スポーツジムのなかに整体院が併設されているケースでは、フィットネス利用者の体をほぐしてあげたりすることもあります。
歪んだ骨格をほぐしてあげたりと、整体にて疲労回復をおこなう目的の施術がメインとなります。ストレッチや筋肉のマッサージなど、スポーツ整体の資格取得で得た知識がいきています。
介護施設内で施術として整体師が活躍するケースがあります。治療後のケアとしても整体をおこなうことになります。
スーパー銭湯などの入浴施設に整体コーナーが併設されている場合もあります。入浴ついでの顧客をターゲットとしているので、施設によっては一般的な整体院よりも新規顧客の開拓や常連客に指名してもらうきっかけはつくりやすくなるでしょう。
プロやアマチュアなどのスポーツチーム、または企業チームの整体担当として、チームの健康を担っていく存在となります。もともとスポーツをしていたという方であれば、その経験を活かすこともできるでしょう。
整体を施すことをメインとするスポーツ整体師ですが、その延長上として「スポーツトレーナーとして働く」という選択肢もあります。
プロ・アマ問わず、選手がベストな状態でスポーツできるよう調整をする職業であるスポーツトレーナー。トータル的なサポートが重要となるため、的確な判断力とトレーニング学、カウンセリング力など、さまざまな能力が求められます。
その仕事内容は、主に選手の指導・育成。メンタル面のカウンセリングや健康管理はもちろんのこと、栄養バランスのとれた食事メニュー、怪我の予防・ケア方法なども考え、スポーツ選手のコンディションを整えます。
その中でも必要とされるのが「スポーツ整体」なのです。
整体のできないスポーツトレーナーの場合、身体の骨格や筋肉バランスを別途で調整しなければなりません。しかし、自分の管理外での施術となってしまうため、スポーツトレーナー自らが整体を行うといったケースが多いのです。
そのため、スポーツ整体師からスポーツトレーナーになるといった例は非常に多く見られ、中にはスポーツトレーナーになるためにスポーツ整体師になったという方も。
またスポーツトレーナーが活躍できる場は、スポーツジムやフィットネスクラブ、スポーツクリニック、学校など、幅広いことが特徴でもあります。また近年では、福祉施設などにおいて高齢者がスポーツをすることも増え、そういった場面においてもスポーツトレーナーは必要とされています。
さまざまな分野において発展していく可能性のある、将来性の高い職業だといえるでしょう。スポーツ整体が行えるといった強みを生かし、職業の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
ここでは、スポーツ整体師がアスリートをケアする方法を3つご紹介します。
アスリートは趣味でスポーツをしているわけではありません。自己ベストや大会記録を更新するなど、競技会で優れた成績をあげることが仕事です。
したがって、スポーツ整体師がアスリートをケアする場合、「怪我のケアをすることで、選手の運動能力を競技可能な程度まで回復させる」ということが目標となります。
整体の施術は、背骨や骨盤のゆがみを矯正することで、身体の痛みや不調を整えることが基本です。この点は通常の整体もスポーツ整体も同じです。
では、スポーツ整体の施術の特長は何かというと、「単に痛みや不調を解消するだけでなく、アスリートの運動能力を回復・向上させる施術である」ということです。
アスリートの競技能力を回復・向上させるため、具体的にどのような施術を採用するかは個々の整体師によって異なります。
この点、もし医師や柔道整復師がアスリートを治療する場合は「標準治療」が提供されます。標準治療とは、ある傷病について最良の治療法であることが科学的に実証されている治療法のこと。健康保険が適用される医療行為は標準治療であることが義務付けられているため、どのクリニックを受診しても同等の治療を受けることができます。
しかし、スポーツ整体は医療行為ではありません。そのため標準治療という概念が存在せず、施術内容は個々の整体師の裁量で自由に組み立てることができます。
ただ現実には、医学知識ゼロの状態からオリジナルの施術を生み出すことは不可能です。そのためほとんどのスポーツ整体師は、専門学校などで医学や基本的な施術法を学び、その上で自分の経験を加味してオリジナルの手技を開発します。
身体を動かす際に生じるさまざまな痛みや不調は、放置するとアスリートの運動能力に悪影響を与えます。
たとえば筋肉の強いコリがあると四肢の可動域が狭まります。また骨のゆがみが原因で左右の筋力のバランスが崩れると、走る・投げる・蹴るといった基本動作も正しくできなくなり、競技の成績にも影響します。
そこでスポーツ整体師は、骨のゆがみなどを正しく調整することでアスリートの運動能力の回復・向上をはかろうと試みるわけです。
ただ、静止した状態で患部を触るだけでは、骨のゆがみなど大元の原因が見つからない場合もあります。
そこで活用するのがカメラやビデオです。アスリートの身体の動きを撮影し、画像や動画を客観的・多角的にチェックすることで、怪我の原因やケアすべき部位をより正確に判別することが可能となります。
スポーツ整体師にとっては、アスリートの怪我が再発しないようアドバイスすることも重要な仕事です。本来このようなアドバイスは「スポーツトレーナー」の仕事ですが、アマチュアや個人で競技生活を続けているプロアスリートの場合、なかなかトレーナーの指導を受ける機会がありません。
そこで、スポーツ整体師の施術を受ける際に、アフターケアの一環として、怪我の再発予防のためのアドバイスを求める場合があります。
アドバイスを求められたスポーツ整体師は、患者の身体的な特徴や動作の癖などを考慮して再発予防のアドバイスを行います。栄養学の知識を持つ整体師であれば、普段の食生活なども含めた総合的な指導をすることもできるでしょう。
スポーツ整体に関する資格が取得できる学校をご紹介します。
スポーツ整体の就職の間口はそれほど広いとはいえません。そのため、資格を取得してからの就職が不安になる方もいますが、東京リエイチ整体アカデミー(旧:ウィルワン整体アカデミー)は卒業までではなく、卒業後も就職をサポートしてくれます。
就職活動のプロである就職コーディネーターと、採用するプロである就職エージェントが通常の講師に加えて求人をサポートしてくれるというほかに、卒業後にも授業を受けられたり、卒業生限定のセミナーなども開催しています。
独立して整体院などを開業する際にも、独立するための知識や準備物の購入先などを教えてくれるのです。また、日本整体セラピスト認定協会の認定校となっています。
東京リエイチ整体アカデミー(旧:ウィルワン整体アカデミー)の詳細情報をもっと見る >>
ソフィア整体アカデミーでは、10人に対し2人の講師がつくという少人数制の体制をとっています。受講者と講師の距離が近く、わからないことがあれば質問もしやすいでしょう。また、フリータイム制となっており現在仕事をしながらスポーツ整体師になりたいという方や、育児や介護と両立しながらという方でも学びやすい学校です。
最長で1年から3年かけて取得することが可能です。整体セラピスト支援金制度という、授業費用の割引制度も用意されています。
OKANSHA整体スクールでは最短で入学してから3ヶ月で資格をとることができます。整体院などに就職したのち、顧客リピートにつなげるにはどうすればよいのかという、技術取得だけでなく就職後の実践に役立つスキルを目的として授業をおこなっています。
ゆっくり進めたいという方は期間をかけても大丈夫なカリキュラムとなっており、ライフスタイルに合わせて受講することも可能です。卒業生は20代で売上目標100万円を達成したり、勤務先での指名率トップになるなどの実績をもっています。
ストレッチコース、トレーニングコースなどスポーツに関する知識を重点的に学ぶことが可能です。基礎コースと応用コースそれぞれを40時間ずつ学ぶことが可能で、いずれかひとつのコースだけ学ぶこともできますし、すべてを学べる総合コースも用意されています。
プロのストレッチトレーナーやアスリートに認められた技術を学べるので、整体を中心としたスクールでは身につけらないスキルなどを習得することができるでしょう。スポーツ整体師としての経験を経て、将来的にはスポーツトレーナーなども視野に入れている方にはピッタリといえるのではないでしょうか。
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