
※2012年12月時点
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リラクゼーションとは「心や体をリラックスさせること」であり、緊張の緩和や気晴らし、休養などを意味する言葉です。
リラクゼーション・セラピストは心と体の疲れに悩んでいる現代人に対し、空間演出や音楽で五感に癒やしを与えつつ、ハンドマッサージで体のコリをほぐすなど、心と体の両方に働きかけるアプローチを行います。
ストレスが蔓延している現代ではリラクゼーション・セラピストの需要は高く、専門サロンも数多く台頭してきています。
リラクゼーション・セラピストの人気と需要の向上により、2010年秋から「リラクゼーションセラピスト認定試験」がスタートしました。
これにともない、総務省の日本標準職業分類コード429にも正式に表記され、リラクゼーションに関する唯一の認定試験として周知されています。
試験ではリラクゼーション・セラピストとしての豊富な知識を有しているかどうかが問われ、合格すると認定証と認定カードが発行されます。
現時点ではリラクゼーション・セラピストとして働くのに資格は必須ではありませんが、資格保持者が店舗にいることはお店の信頼につながるため、就職や転職、待遇などの面で有利になります。
リラクゼーション・セラピストはリラクゼーション・サロンや各種エステサロンのほか、ホテル嘱託のセラピストとして働く場合もあります。
仕事場所は多種多様ですが仕事内容はほぼ同じで、天然オイルを使ったマッサージやリフレクソロジーのほか、ストレス解消を促すアロマテラピーや音楽を使ったヒーリングなど、心身の疲れを解きほぐすさまざまなサービスを提供します。
リラクゼーション・セラピストの収入は勤務先や給与形態によって異なります。リラクゼーション・サロンなどで正社員として働いた場合、固定給は月額17~20万円程度。ボーナスが出たとしても年収は300万円に届くかどうかというところなので、やや薄給というイメージがあります。
一方、完全歩合制で働く場合は波が大きく、お店の人気度によって収入は15~35万円くらいの開きが出ます。駆け出しのリラクゼーション・セラピストならまずは安定性を重視して固定給で働き、実力と経験が備わったら完全歩合給で働く方法にシフトしてもいいかもしれませんね。
リラクゼーション・セラピストは「お客さんの疲れを解消する」という仕事の性質上、整体師と比較されることが多々あります。
ただ整体師が骨盤のゆがみ矯正や筋肉の調整などを行って体の痛み・違和感などを取り除くことを目的としているのに対し、リラクゼーション・セラピストは心の癒やしにもフォーカスしているところに違いがあります。
もちろんマッサージやリフレクソロジーなど、体に直接アプローチするものもありますが、体の不調を重点的にケアする整体師とは似て非なるものと言えるでしょう。
リラクゼーション・セラピストとしての独立は、不可能ではありません。資格取得も可能となった今、リラクゼーション・セラピストの認知度や需要は増えつつあるからです。
ただし資格を取得したからと言って、いきなり独立するのはリスクが高く厳しいので、最低でも以下にご紹介する2つの準備を整えてから独立開業を検討するようにしましょう。
いくら知識を持っていたとしても、実務経験がないとお客さんに評価してもらうことはできません。
実際にサロンで働いたり、スクールに通いつつインターンを利用するなど、ある程度の経験を積んでから独り立ちすることを考えましょう。
独立開業は、技術だけでは成り立ちません。経営やマーケティングの知識を学び、いかに効率的にサロンを運営していくかを検討しなければいけないのです。
行き当たりばったりで開業してもお客さんがついてくれず、いきなり閑古鳥が鳴いてしまうことも考えられますので、セラピストであっても最低限の経営学は身につけておくことをおすすめします。
【免責事項】
「整体師になれるスクール特選サイト」は2012年12月時点の調査を元に作成したものです。
費用、口コミ、就職率、就職斡旋先件数など最新の情報に関しては、各スクールの公式HPをご覧ください。